News Release
2015.11.17
惑星学科・中東和夫特命助教らの研究が海洋調査技術学会平成27年度技術賞を受賞しました。
2015年11月12日(木)、海上保安庁海洋情報部にて開催された海洋調査技術学会第27回研究成果発表会において、惑星学科の中東和夫特命助教らの研究が技術賞を受賞しました。この賞は、海洋調査及び技術の進展に功績を挙げた業績に対して贈られるものです。
- 論文
「観測帯域拡大に向けた高精度圧力計付き広帯域海底地震計の開発」
海洋調査技術26巻2号
- 著者
塩原 肇 (東京大学地震研究所)
篠原 雅尚 (東京大学地震研究所)
中東 和夫
- 受賞理由
本論文は、地殻変動を捉える目的で、温度とともに高精度の圧力測定が可能な地震観測システムを設計・製作し、かつ、紀伊水道や東北沖の実海域における観測での有効性を含めて、取り纏めたものである。
開発された観測機器は、海域における巨大地震を引き起こす断層運動を精度良く捉えるための、広帯域観測に大きく貢献する可能性がある。このため、本論文は今後の海域における地震監視体制において、重要な役割を果たすことが期待され、高く評価できる。