神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2017.09.20

神戸大学 大学院理学研究科 木村建次郎准教授 研究グループおよび株式会社Integral Geometry Science社による、実用リチウムイオン蓄電池内の電流密度分布を非破壊可視化する計測システムの開発成果が日本経済新聞全国版7面に掲載されました。

 本研究成果は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援により、蓄電池の充放電時に蓄電池外部に漏洩する磁場の計測結果を用いて、蓄電池内部の電流密度分布を、逆問題を解析的に解くことによって、高速でかつ一意性のある結果を得て、信頼性の高い蓄電池の故障解析、品質評価を実現するものです。

 現在、特に自動車分野では世界的にEVカーの開発および普及促進活動が進められています。

 今後のリチウムイオン蓄電池の、著しい高エネルギー密度化、需要の急激な増加に伴い、これらの安全管理技術はますます重要なものとなっていきます。この需要に応えるため、今後、本技術の高性能化、普及活動を進めていきます。

日本経済新聞全国版 2017年9月4日 発行 第7面

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