神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2020.01.24

生物学専攻の末次健司准教授、海洋研究開発機構と総合地球環境学研究所の研究グループが、複数の光合成をやめたラン科植物が枯れ木から炭素を得ていることを解明し、New Phytologist誌に発表しました。

 生物学専攻の末次健司准教授、日本学術振興会の松林順特別研究員、総合地球環境学研究所の陀安一郎教授からなる研究グループは、1950年代~1960年代初頭にかけて大気圏核実験により大気中に多量に放出された放射性炭素同位体をトレーサーとして利用することで、光合成をやめ菌類に依存する菌従属栄養植物の生体内の炭素がいつ光合成によって固定されたかを検討しました。その結果、複数の光合成をやめたラン科植物が、サンプリング時期より数十年前に固定された炭素を利用していることを明らかにしました。このことは、腐朽菌の菌糸を通じて枯れ木から炭素を得ている植物が存在することを示しています。
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