神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2020.06.17

物理学専攻の身内准教授らの参加している米国・ヨーロッパ・日本を中心とした国際共同実験グループ XENON コラボレーションが、電子散乱事象の超過を観測したことを発表しました

 神戸大学、東京大学、名古屋大学が参加する、米国・ヨーロッパ・日本を中心とした国際共同実験グループ XENON コラボレーションは、暗黒物質直接探索実験において世界最高感度を持つ XENON1T 実験で得られた観測データに、これまで予想していなかった過剰な事象が見つかったと発表しました。 過剰な事象の原因についてはまだ完全には解明されていませんが、自然に存在する水素の放射性同位体であるトリチウムがごくわずかに検出器中に含まれていた可能性、未知の素粒子である太陽アクシオンの可能性、または、これまで知られていなかったニュートリノの性質による可能性があります。XENON1T 実験は、次期計画のXENONnT 実験へのアップグレードを行っており、今回発表された事象超過の原因をXENONnT 実験で明らかにできると期待されます。  本研究成果は、XENON コラボレーションが日本時間6月17日に研究者向けに行ったオンラインセミナーで公表されました。
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