神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2020.12.08

惑星学専攻の野崎達生客員准教授らの研究グループが、海洋での生物の大量絶滅と恐竜類の多様化が三畳紀の「雨の時代」と関連していることを明らかにし、Global and Planetary Change誌に掲載されました。

 大量絶滅と恐竜類の多様化を導いた三畳紀の「雨の時代」
 〜日本の地層から200万年にわたる長雨の原因を解明〜
 中生代の三畳紀(約2億5200万年前〜2億100万年前)という時代は、全体として高温で乾燥した気候だったことが知られていますが、その中には約200万年にわたって降雨量が劇的に増加した「雨の時代」がありました。1989年に、イギリスの地質学者らによりこの雨の時代(「カーニアン多雨事象」とよばれます)の存在が明らかになってから、研究者は長らくその原因の解明に取り組んできました。
 九州大学大学院理学研究院の尾上哲治教授、奈良岡浩教授、熊本大学大学院自然科学研究科の冨松由希氏 (博士3年、九州大学理学府委託研究生)、海洋研究開発機構の野崎達生グループリーダー代理らの共同研究グループは、 この200万年にわたる雨の時代は、当時の海洋で起こった非常に大規模な火山活動が引き金となって起こったことを明らかにしました。
 詳しい解析の結果、火山活動の活発な時期に雨の時代が訪れ、海洋での大量絶滅、さらには陸上での恐竜類の多様化といった生態系の変化を同時に引き起こした可能性が示されました。
 本研究成果は、2020年11月25日(水)公開のGlobal and Planetary Change誌に掲載されました。
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