News Release
2021.11.08
惑星学専攻の南拓人助教が、11月3日に開催された地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)総会にて、SGEPSS論文賞を受賞しました。
2021年11月3日にオンラインで行われた地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)総会において、惑星学専攻・新領域惑星学講座・観測海洋底科学教育研究分野の南拓人助教が筆頭著者を務める以下の論文がSGEPSS論文賞（SGEPSS Outstanding Paper Award）を受賞しました。
Minami, T., Nakano, S. Y., Lesur, V., Takahashi, F., Matsushima, M., Shimizu, H., Nakashima, R., Taniguchi, H. and Toh, H. (2020). A candidate secular variation model for IGRF-13 based on MHD dynamo simulation and 4DEnVar data assimilation. Earth, Planets and Space, 72(1), 1-24.
https://doi.org/10.1186/s40623-020-01253-8
この論文では、地球の外殻ダイナモシミュレーションと4DEnVarと呼ばれるデータ同化手法とを組み合わせて、2020年から5年間の地磁気変動（地磁気永年変化; Secular Variation)を予測し、国際標準地球磁場 IGRF モデル (International Geomagnetic Reference Field)に貢献した内容を報告しています。IGRFモデルは、広い分野で用いられる地球の標準磁場モデルであり、そのモデルは世界中の研究機関から提出されるモデルの重みつき平均をとることで、5年ごとに発行されます。本研究は、史上初めて日本からIGRFモデルに貢献した点、並びに、4DEnVarと呼ばれるデータ同化手法を初めて地磁気の将来予測に応用した点が、高く評価されました。
