神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2022.03.03

物理学専攻の小手川恒准教授が2022年日本物理学会論文賞を受賞しました。

 物理学専攻の小手川恒准教授とフランスの研究機関CEAグルノーブルのグループによる論文が、2022年の日本物理学会論文賞を受賞しました。
 https://www.jps.or.jp/activities/awards/ronbunsyo/ronbun27-2022.php

 絶対零度における2次相転移点を量子臨界点と呼びますが、遍歴強磁性体の相転移点は絶対零度近くで2次相転移から1次相転移に切り替わることが知られていました。本論文では遍歴強磁性体UGe2の転移点が1次相転移に切り替わった際に磁場を印加することで新たな量子臨界点の誘起に成功しました。遍歴強磁性体の絶対零度付近での性質を明らかにすると共に、その後の関連分野の研究に大きな影響を与えた点が高く評価されました。

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