神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2022.04.15

化学専攻の秋本誠志准教授、内海域環境教育研究センターの村上明男准教授(研究当時)らが、始原的シアノバクテリア光化学系I三量体の構造を解明しました (eLife誌に掲載)。

 化学専攻の秋本誠志准教授、植野嘉文研究員、内海域環境教育研究センターの村上明男准教授(研究当時)、内田博子技術補佐員(研究当時)、 岡山大学の長尾特任講師、加藤特任准教授、沈教授、理化学研究所の米倉グループディレクター、浜口研究員、堂前ユニットリーダーらの 研究グループは、始原的なシアノバクテリアである Gloeobacter violaceus(以下、グレオバクター)から光化学系Iの三量体を単離し、 クライオ電子顕微鏡を用い、2.04 Åの分解能で立体構造を解明しました。 これまでに報告されている光化学系Iの立体構造の中で最も分解能が高く、高精度に解析できました。 グレオバクターは始原的シアノバクテリアであることから、今回我々が得た知見は酸素発生型光合成の進化の初期段階の特徴を示す ものと考えています。本研究成果は、光合成の進化を紐解くうえで重要な契機にもなります。
 本研究成果は、日本時間 4月11日(月)、英国の科学雑誌「eLife」に掲載されました。 詳しくはこちらをご覧ください

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