神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2022.05.24

化学専攻の津田明彦准教授が、内蒙古医科大学薬学院との国際共同研究によって、 香料や医薬品の原料となるジフェニルメタノール誘導体の新合成法を開発しました。

 化学専攻の津田明彦准教授(内蒙古医科大学薬学院客員教授を兼務)と、同専攻で博士号を取得した 内蒙古医科大学薬学院の額爾敦教授と梁凤英講師の国際共同研究チームは、中国原産のアルミナを使って、 香料や医薬品の原料となるジフェニルメタノール誘導体を、簡単・低コスト・低環境負荷で合成することに 成功しました。アルミナを水洗いして乾燥させると何度でも再生利用できることを見出し、 原材料および廃棄物を削減して、合成コストおよび環境負荷を小さくすることができました。 世界における環境意識の高まりの中、カーボンニュートラルおよびSDGsに貢献する新たな化学品合成法となることが 期待されます。

 本研究成果は2021年4月に中国で特許出願し、同年9月の優先権主張出願を経て、 2022年5月18日に、関連の学術論文が ChemistryOpen にweb掲載されました。

 

 研究成果の詳細は下記から御覧下さい。

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