神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2022.07.15

数学専攻の森本和輝准教授が、令和4年度の「前之園記念若手優秀論文賞」を受賞しました。

 森本准教授は保型形式、特に保型形式に付随して定義される保型L関数と呼ばれる対象を主に数論的な観点から研究しています。保型形式は、フェルマーの最終定理の解決でも本質的な役割を果たした、現代数学における重要な研究対象です。保型L関数についての有名な予想として、30年以上未解決であったベッヘラー予想がありましたが、森本准教授は大阪公立大学の古澤昌秋教授との共同研究でこの予想を完全に解決しました。論文では数々の新しい研究手法が編み出されています。今後、高次元の保型形式の研究に大きな影響をもたらすと期待されており、研究者の注目を集めています。

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