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物理学専攻の小手川恒准教授、桑田祥希さん(博士後期課程:研究当時)、新井祐樹さん(博士前期課程)、及び鈴木通人准教授(東北大学)らを中心とする研究グループは、巨大な異常ホール効果を示す反強磁性的物質を発見し、その成果をnpj Quantum Materials誌に発表しました

2023/10/17

強磁性体は自発的に磁化を持つため永久磁石や磁気メモリなどに応用されていますが、磁化を持たない反強磁性体は工業的価値が小さいと思われてきました。
近年、強磁性体の代表的な機能性である異常ホール効果が反強磁性体でも出現することが発見され、反強磁性体を用いた磁気メモリの開発などが期待されていますが、まだ該当する物質が少ないという課題がありました。

物理学専攻の小手川恒准教授、桑田祥希さん(博士後期課程:研究当時)、新井祐樹さん(博士前期課程)、及び鈴木通人准教授(東北大学)らを中心とする研究グループはNbMnPという物質において反強磁性秩序に由来する異常ホール効果が生じることを発見しました。
異常ホール効果の大きさを表す異常ホール伝導度の大きさは、同様の効果を示す代表例であるMn3Sn、Mn3Geと同程度であり、NbMnPが新しい機能性材料として非常に有望であることが分かりました。

より詳しい解説は神戸大学のプレスリリースをご覧ください。

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本研究成果は10月11日(日本時間) npj Quantum Materials誌で公開されました。

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