研究関連

惑星学専攻の島伸和教授、中岡礼奈助教らの研究グループが、海底を覆う大量の鬼界カルデラ巨大噴火の噴出物を発見し、その成果をJournal of Volcanology and Geothermal Research誌に発表しました。

2024/02/21

 九州南方沖合40kmにある鬼界カルデラ火山周辺の海域で、海底堆積物の層構造を可視化する物理探査と、海底から採取した試料の分析を行いました。
その結果、海底堆積物の最上層は、7300年前に起きた巨大カルデラ噴火(アカホヤ噴火)から発生した火砕流が海中に突入し、 希薄な密度流として4,500平方キロメートル以上の海底に広がったものであることが分かりました。海底に堆積した噴出物の量は、 71立方キロメートル以上におよび、広域火山灰で堆積した噴出量の見積もりと合わせると332~457立方キロメートル以上となります。
このことは、アカホヤ噴火が完新世(11700年前~現代)における地球上の火山噴火で、最も大きなものであったことを示しています。

より詳しい解説は神戸大学のプレスリリースをご覧ください。

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本研究成果は、2月1日に国際誌「Journal of Volcanology and Geothermal Research」に掲載されました。

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