研究関連

化学専攻の高橋一志准教授らの研究グループが、研究成果をNatureCommunications 誌に発表

2024/06/07

同じ原子や分子からなる物質でも、原子配列や分子配列の違いにより性質(機能性)が異なることが知られています。
これまで分子間相互作用は分子配列制御に使われてきましたが、分子性物質の機能性に対する分子間相互作用の役割は明らかにされていませんでした。
化学専攻の高橋一志准教授らが参画する研究グループは、光応答性を示す鉄錯体とスピンを持つニッケル錯体との間に方向性を持つ分子間相互作用の一種であるハロゲン結合を導入した複合機能性金属錯体の良質な単結晶試料を用い、紫外可視光、赤外光、電子線の3種類のサブピコ秒(ピコ秒: 10-12秒 = 1兆分の1秒)時間分解能を持つ時間分解測定法を駆使し、更に時間分解電子線回折によるモデル構造を基に量子化学計算を行い、光吸収した鉄錯体分子のピコ秒以下で起こる構造変化がニッケル錯体分子の配列変化につながっていく機構にハロゲン結合が重要な役割を果たしていることを明らかにしました。

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