神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2024.07.14

化学専攻の大西洋教授らは、不凍液に浸した氷の表面形状を精密計測するために顕微鏡装置を丸ごと冷やして、 高さ0.1 nm(髪の毛の太さの百万分の一)の階段状の構造が氷表面に発生することを見いだしました。

 化学専攻の大西洋教授らは、分子科学研究所の湊丈俊主任研究員らと協力して、不凍液に浸した氷の表面形状を冷却ボックスで冷やした原子間力顕微鏡を使って精密に計測し、 高さが0.1 nm(髪の毛の太さの百万分の一)の階段状の構造が氷表面に発生することを見いだしました。 0.1 nmは氷を構成するH2O分子一個に匹敵する微小な高さです。氷と液体が接する界面の形状をこれほど精密に計測した研究はこれが初めてです。 このような計測の応用範囲を広げることで、氷のサイエンスとエンジニアリングを進展させることが期待されます。 この研究成果は、7月9日(火)に「The Journal of Chemical Physics」誌に掲載されました。

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