News Release
2024.09.06
小手川准教授らの研究グループが、f 電子の反強磁性が作る巨大な異常ホール伝導を発見しました。
神戸大学大学院理学研究科の小手川准教授らの研究グループは、希土類元素であるCe(セリウム)のf 電子を起源とする反強磁性状態によって、 磁場がない状態でも巨大な伝導度を持つ異常ホール効果が実現することを発見しました。 近年、磁化を持たない反強磁性体の応用に向けて様々な研究開発が行われていますが、 対象となる物質はMn(マンガン)などの遷移金属が持つd 電子が寄与する物質に限られていました。 今回、新たにf 電子を含む希土類化合物で大きな異常ホール伝導度が観測されたことで、 今後、磁気メモリや熱電材料などへの反強磁性体の応用に向けて、f 電子の特徴を活かした性能の向上が期待されます。 この研究成果は、9月5日(日本時間)に、国際学術誌「Physical Review Letters」に掲載されました。
9月5日に本学からプレスリリースを行いました。詳しくはこちらをご覧ください。