研究関連

生物学専攻の菅澤 薫教授と千葉大学との共同研究による、新型コロナウイルスの変異誘発機構に関する研究成果がJournal of Biological Chemistry誌に掲載されました

2025/05/07

  新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は一本鎖のRNAをゲノムとして持ち、感染した細胞内でウイルスが増殖するためには、RNA依存RNAポリメラーゼ(RdRp)という酵素によってゲノムRNAが複製される必要があります。 生物学専攻の菅澤 薫教授は、千葉大学大学院理学研究院の佐々 彰准教授のグループと共同研究を行い、SARS-CoV-2のゲノムRNAが活性酸素種によって損傷を受けると、RdRpによる複製反応が妨げられるだけでなく、 複製の誤りによって変異が引き起こされる場合があることを明らかにしました。SARS-CoV-2は変異を起こしやすいことで知られていますが、 そのメカニズムの一端を明らかにするとともに、今後の変異予測や抗ウイルス戦略の開発に貢献できると期待されます。 詳しくはこちらのページをご覧ください。

 本研究成果は、2025年4月16日に国際誌「Journal of Biological Chemistry」に掲載されました。