分子フォトサイエンス研究センター博士研究員の吉田誠博士が,第44回電子スピンサイエンス学会 仙台市戦災復興記念館,平成17年10月24日−26日)で優秀発表賞を受賞しました。
この賞は年会において優秀な口頭発表をおこなった32歳以下の若手研究者に送られるものです。 発表題目は「有限Haldane鎖のエネルギー微細構造及びその鎖長依存性の強磁場ESRによる直接観測」で,強磁場電子スピン共鳴(ESR)の威力をいかんなく発揮した測定結果から,量子効果が顕著なハルデン系の低温におけるスピン相関長を実験的に明らかにしたものです。これは,理学部物理学科極限物性物理学講座(太田研究室) および分子フォトサイエンス研究センター量子光科学研究部門 で行われた研究内容と吉田氏の卓越した発表が高く評価されたものです。
なお,この研究成果は M. M. Yoshida, K. Shiraki, S. Okubo, H. Ohta, T. Ito, H. Takagi, M. Kaburagi and Y. Ajiro, Phys. Rev. Lett. 95 (2005) 117202-1-4 としてすでに発表されています。