地球惑星科学専攻・郡司幸夫教授の研究が
イギリスの科学雑誌に紹介されました。
2007.07.12
地球惑星科学専攻・郡司幸夫教授(非線形科学研究室)とその共同研究者であるDr. Klaus-Peter Zauner (University of South hampton) の研究が、イギリスの一般向け科学雑誌「New Scientist」に紹介されました。 ⇒ URLは
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今回紹介されたのは真性粘菌の変形体という単細胞多核体の巨大アメーバを用いた研究です。両研究室ではこのアメーバ状の巨大細胞とコンピューターとを接続することにより従来は無かった新しいタイプの計算を実装することを目標に研究を行っています。両研究室はこれまで既に変形体を用いた論理ゲートの構築やロボットコントロールシステムの構築に成功していましたが、今回新たに開発されたのは変形体を回路の一部として用いたセンサーチップです。変形体は環境の変化、例えば温度・湿度の変化や光照射などに対し敏感に反応します。今回開発されたセンサーでは、真性粘菌は無数の電極で囲まれたチップの中に閉じ込められ、それによって外界の変化に対する反応として現れる細胞内原形質の電気的変化がモニターされます。現在、既にこのチップを通常のUSBインターフェースによってコンピューターに接続したまま一週間に及ぶ長期間に渡り稼働させることに成功しており、今後の幅広い応用が期待されています。
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