神戸大学百年記念館六甲ホールで,国際会議 "Physics in collision 2009"(和名:粒子衝突の物理国際会議)が行われました(共催:高エネルギー加速器研究機構、後援:日本学術振興会ほか)。114人(うち外国人57人)が参加したこの会議は、素粒子物理学、特に高エネルギー加速器を用いた実験を中心に、宇宙物理などの関連分野を含めて最新の実験結果を議論するもので、過去28回の歴史を誇ります。 |
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会議は8月31日〜9月2日の3日間行われ,そのほとんどが招待者による全体講演でした。初日には学長の歓迎の言葉のあと、電弱相互作用の精密測定の結果、日本で行われているBファクトリー実験が進める重いクォークの研究の最新の結果などが発表され、活発な議論が行われました。2日目にはポスターセッションが行われ、38人の発表者がおのおのの研究を熱心に参加者に説明しました。また、ポスターセッションの前には、選ばれた10人が自分のポスター発表の内容を「宣伝」できる機会が与えられ、各自与えられた5分間を使って懸命に各々の研究の重要性を説きました。最終日には、宇宙観測により宇宙の起源を探る宇宙物理学の最新動向が報告され、日本のお家芸であるニュートリノ物理のセッションで会議は幕を閉じました。 |
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