神戸大学 大学院理学研究科・理学部
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理学部ホームカミングデイ
ニュースリリース
第5回ホームカミングデイが開催されました。 2010.11.10
 10月30日(土)に第5回神戸大学理学部ホームカミングデイが開かれました。卒業生が母校に集い、旧交を温めるとともに、 出迎えた在学生や教職員と世代を超えて交流しました。この日は台風14号による中止の心配もありましたが、早朝には雨があがり、学部企画、化学科同窓会企画の後、懇親会を行い、盛況のうちに終わりました。

 学部企画では、新しい試みとして「先端研究を分野外の人や専門知識をもたない一般社会人にわかりやすく伝える」を趣旨とした「第1回サイエンスフロンティア研究発表会」が開催されました。各専攻から集まった35名の学部・大学院学生がポスター発表を行い、卒業生は先端研究に熱心に耳を傾けていました。参加者全員(約80名)による投票で、「優秀発表賞」7名が選ばれ、懇親会で賞の贈呈式が行われました。化学科同窓会企画では、「表面を化学する」というタイトルで化学科の大西 洋教授が講演され盛りあがりました。懇親会では化学科1期生の大先輩が、卒業生を代表しスピーチされ、神戸大学が設立時の学舎や講義の様子などを紹介されました。

 ゲストとしてお迎えした一般参加者は25名(うち懇親会参加者30名)、ホスト側の参加者は教職員22名(懇親会参加者20名)、学生35名で、80名を超える参加人数でした。
◎第1回サイエンスフロンティア研究発表会
35件のポスター発表が行われ、投票により以下の方々が優秀発表賞を受賞しました。
(敬称略)
P 2 木下 奈保子
P 7 野原 弘貴
P15 日浅 巧
P16 稲垣 尭
P24 早川 昌志
P30 中岡 礼奈

P31 北場 育子

「射影曲線上の接続とHiggs 場の具体的表示」
「鉄系超伝導体FeSeにおけるNMRによる研究」
「原子間力顕微鏡を用いた固液界面における溶液構造の研究」
「有機金属錯体を用いたイオン液体の開発」
「細胞内共生クロレラをもつ原生動物の微細構造」
「伊豆新島西暦886年マグマ水蒸気爆発の噴火様式の研究
 ―堆積物の定置温度と岩相による考察―」
「107万年前に起こった地球磁場の逆転と気候変化
 ―地球磁場は気候を変えうるか?―」
◎講演会 「表面を化学する」  講師 大西 洋教授 (化学科)
(講演要旨)
 直径4ミリの水滴は1021個の水分子を含んでいます。あなたが水分子の形や性質を知りたいとしましょう。水滴に含まれる多数の水分子から情報を集めて、その平均を個々の分子にわりあてるのがふつうのやり方です。いわば国勢調査の結果から日本人の平均像を描くようなものです。こうして描いた分子の平均像を信用してよいのは、水中にあるすべての水分子が等価だからです。水滴の内部と表面に存在する分子は本当に等価でしょうか? こたえは否です。内部の分子は仲間に取り囲まれていますが、たまたま表面に顔をだした分子は大気と接触しています。まわりの環境がこれだけ異なると、分子の性質が変化しても不思議はありません。
 表面に顔をだしている分子は圧倒的に少数です。4ミリの水滴であれば内部の分子300万個に対して表面分子1個の割合になります。分子はその形や性質に応じて電磁波(光や電波)を吸収します。水滴に電磁波をあてて、水滴が吸収する電磁波を測定して表面分子の性質を調べようとしても、300万倍も強い内部分子による吸収覆いかくされてしまってうまくゆきません。対象が固体であれば、針で表面をなぞって凹凸を記録することが思い浮かびます。単純な原理ですが、とことん精密に実行することで、固体の表面に並んでいる原子や分子の姿を写し取ることができます。このような実験法(走査プローブ顕微鏡法と総称されます)を用いた表面研究について紹介します。

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