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地球惑星科学専攻・山崎和仁助教、岩山隆寛准教授、学部卒業生の谷島尚宏さんの論文が、IOP (Institute of Physics)のselected paper に選ばれました。 2011.06.24
 地球惑星科学専攻・山崎和仁助教、岩山隆寛准教授、学部卒業生の谷島尚宏さんの論文「 Differential geometric structures of stream functions: incompressible two-dimensional flow and curvatures 」が、IOP (Institute of Physics)のselected paper に選ばれました。これは、「新規性、重要性ならびに今後の研究への潜在的な影響力」がある論文として評価されたものです。

 地球の大気や海洋の大規模な運動は、地球の自転と密度成層の効果によって水平2次元的になることが知られている。そこで、地球流体力学(大気海洋の運動を一統一的な視点から研究する学問分野)では2次元流体究の研究が1960年代より活発に行われてきた。

 2次元非圧縮性流体は流れ関数で記述することが出来る。本研究では、流れ関場を3次元空間内の曲面とみなして、微分幾何学的考察を行った。曲面を特徴づける代表的な量は平均曲率とGauss曲率であるが、これらはそれぞれ渦度とOkubo-Weiss場(非圧縮2次元流によって流される物質の拡がり具合を特徴づける指標で、成層圏の循環や海洋循環の解析に使用されている)に対応することがわかった。

 微分幾何学的解析は、固体地球科学の数理的分野では既に行われてきた。(例えば,並進および回転的断層は、それぞれ地殻空間のれい率テンソルおよび曲率テンソルに対応する。)本論文の結果は、曲率に基づく微分幾何学的アプローチが、地球流体力学においても有用であることを意味しており、微分幾何学的地球流体力学という新しい研究分野を生み出す際の起点となると期待される。

 IOP selectに掲載された論文については、こちらをご覧ください。
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