研究関連
生物学専攻の石崎公庸教授と広島大学との共同研究による、コケ植物ゼニゴケのクローン繁殖に関する研究成果がCurrent Biology誌に掲載されました
2026/05/05
植物は、有性生殖(受粉による種子形成)に加え、無性生殖によっても繁殖します。無性生殖では、配偶子形成を経ずに栄養器官からクローン個体が生じ、短期間で増殖できる効率の高い仕組みです。 また、遺伝的に均一な個体を得られるため、農作物の品質維持にも有用です。しかし、その発生メカニズムには未解明の点が多く残されています。
近年、分子遺伝学的解析が可能なモデル生物として、コケ植物タイ類のゼニゴケが注目されています。ゼニゴケは有性生殖に加え、無性芽と呼ばれるクローン繁殖体を形成し、雨水などで散布されて増殖します。 無性芽の発生に関わる遺伝子研究は進んでいましたが、その開始を担う遺伝子は不明でした。
このたび、生物学専攻の石崎公庸教授は、広島大学の平川有宇樹教授と髙橋剛研究員、学習院大学の清末知宏教授、ケンブリッジ大学のJim Haseloff教授らとの共同研究により、 ゼニゴケのクローン繁殖体の発生を開始させる遺伝子を発見しました。本成果は、植物のクローン繁殖の仕組み解明や人為的制御技術の開発に貢献すると期待されます。
本研究は、国際学術誌 Current Biology に2026年5月5日(日本時間)にオンライン掲載されました。
より詳しい解説は神戸大学のプレスリリースをご覧ください。