研究関連

星野雅和助教らの研究グループは、褐藻類で初となる受精に必須な遺伝子を同定し、その成果をCurrent Biology誌に発表しました

2026/05/27

 有性生殖は真核生物に広く観察される普遍的な生命現象ですが、その根幹である配偶子接合(受精)に関与する遺伝子群は、主に動物や陸上植物、繊毛虫など一部の分類群でしか同定されていません。 沿岸域の生態系において重要な役割を果たすコンブやワカメなどの褐藻類は、植物や動物とは系統的に遠縁で独自の進化を遂げてきた生物群です。 褐藻類の受精に関与する遺伝子の探索は1990年代から行われてきましたが、受精に直接関わる具体的な因子の同定には至っていませんでした。
 このたび、内海域環境教育研究センターの星野雅和 助教、上井進也 教授、マックスプランク研究所(独)のSusana Coelho 教授らの研究グループは、 北海道大学薬学部の脇本敏幸 教授、北海道大学理学部の小亀一弘 教授との共同研究により、褐藻類で初となる、受精に必須な新規遺伝子を同定しました。 本遺伝子は卵に相当する雌配偶子側で働く遺伝子で、受精相手となる、精子に相当する雄配偶子を選ぶ(えり好みする)働きに関与しています。 本研究成果は、これまで未解明な部分が多かった褐藻類の有性生殖および受精メカニズムを分子レベルで解き明かすための重要な足掛かりとなることが期待されます。

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 本研究成果は、国際学術誌Current Biologyに2026年5月27日(日本時間)にオンライン掲載されました。