研究関連

金星大気「スーパーローテーション」の長期変動を再現 -データ同化技術により断片的な雲頂の観測から大気の3次元構造を推定-

2026/10/23

 金星の大気は、固体部分よりも約60倍速く自転軸の周りを回転しています。このような自転を追い越す向きの高速東西風は「スーパーローテーション」と呼ばれます。 金星のスーパーローテーションは、金星探査機「あかつき」による長年の観測によって、風速が長期的に変動したり、北半球と南半球で風速が異なったりすることが明らかになりました。 はしもとじょーじ教授、樫村博基准教授、松嶋俊樹特命助教、林祥介名誉教授ら神戸大学の研究者を含む研究グループは、地球の気象予報や気象学研究で用いられているデータ同化手法を用いて、 北半球と南半球で異なる風速を再現するとともに、風速の長期変動と大気の大循環や大気中の波「熱潮汐波」の構造に関係があることを明らかにしました。観測と数値モデルを結びつける本研究の取り組みは、 将来の探査計画の検討や、地球以外の惑星の多様な大気環境の理解に向けた新たな観測データの活用にもつながると期待されます。

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 本研究成果は、Nature Portfolioの学術誌『npj Space Exploration』に2026年10月23日(日本時間18時)付でオンライン掲載されました