神戸大学 大学院理学研究科・理学部
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ニュースリリース
ニュートリノに質量があることが99.99%の確率で確実に 2004.06
 「ニュートリノに質量があることが99.99%の確率で確実になった。」と、全国紙に一斉に掲載されました。

 ニュートリノには3種類があり、質量が存在すると飛行中に別の種類に変化する「ニュートリノ振動」現象が起きます。加速器から飛ばした特定のニュートリノが振動して(姿を変えて)減少していれば、質量がある証拠となります。

 高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の加速器で生成したニュートリノを、KEKに設置した”前置検出器(FD)”と、250km離れた東大宇宙線研究所(岐阜県飛騨市神岡町)の観測装置”スーパーカミオカンデ(SK)”で観測しました。SKで観測されたニュートリノは108個で、FDで観測したニュートリノから「質量なし」と仮定した場合の約150個を明らかに下回りました。また、振動現象に特有なニュートリノのエネルギー分布のゆがみも検出されました。
 この実験は日米欧韓などの共同研究で、「K2K実験」と呼ばれてい ます。

 神戸大学からは、理学部の原俊雄助教授鈴木州助手、発達 科学部の青木茂樹助教授が参加しています。神戸大学から「K2K実験」に参加した大学院生の中で2人が博士論文を書き、研究者として活躍しています。

 神戸大学チームは、FDの一つであるシンチレーティングファイバーシート飛跡検出器の製作とデータ取得、そして物理解析を担当しました。240枚のシンチレーティングファイバーシートは全て神戸大学で1年間かけて製作し、それをKEKに運んで組み立てました。

 今年の11月から来年の3月にかけて、ニュートリノ照射を再度行い、データ取得を行う予定です。
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