社会人ドクター修了生

西部 隆宏(にしぶ たかひろ)

修了:理学研究科 生物学専攻 博士課程後期課程(2011年9月)
現職:富士フイルム和光純薬工業株式会社 バイオ技術センター

現在の仕事内容

所属会社のライフサイエンス試薬事業に携わっており、特に遺伝子・細胞生物関連研究試薬、医薬品品質管理試薬などの研究開発を行っています。現在は管理職となり実験業務を行う機会が無くなってきましたが、生物学専攻で学んだ、分子生物学の知識・スキル・経験は日々の業務に役立っています。

博士課程後期課程に進学したきっかけ

奈良先端科学技術大学院大学の博士課程前期課程を修了後、現所属会社に入社して約10年間試薬の研究開発業務を行っていたのですが、博士号取得にチャレンジしてみたいと思っていたタイミングで、神戸大学に移られた恩師の教授に声をかけて頂き、入学を決意しました。生物学専攻での研究テーマ設定は自由度が高く、教授と相談しながら当時会社で開発に携わっていたsmall RNA研究試薬のアプリケーションを題材にしたテーマを設定し、会社業務を兼ねながら研究を進めることができ、学位取得にチャレンジすることができました。

博士課程後期課程に入学したメリット(現在の仕事にどういかされているか)

博士課程後期課程進学で得られたメリットは大きく、特に、論文がなかなかアクセプトされず苦労した経験は、現在の会社業務にも活きています。会社の研究開発業務は特許出願や製品開発の優先度が高く、論文発表に十分なエネルギーを割くことが難しい状況が多々あります。そんな中でも、可能な限り論文化にもチャレンジしており、投稿論文の査読者コメントへの対策立案の際には博士課程後期課程で苦労した経験が活きていることを感じています。会社業務においても論文発表はメンバーのモチベーションアップや社内外からの評価アップにつながっています。また、海外の企業とコラボレーションを協議するときなどは、博士号を取得していることが相手方からの信頼につながり、より踏み込んだ話ができるケースもあることを実感しています。

進学を考えている方へのメッセージ

会社員を続けながら社会人ドクターとして学位を取得するのは苦労も多いのですが、その分、会社に勤務しているだけでは得られない経験ができ、得られるものは大きいと思います。生物学専攻では、会社の事情に合わせた研究テーマ設定にも相談に載って頂け、集中講義やセミナー参加により、社会人でも無理なく単位取得できるようカリキュラムも配慮されています。私の職場からも、その後2名のメンバーが社会人ドクターとして生物学専攻に進学し、博士号を取得しており、現在もそれぞれの道で活躍を続けています。社会人ドクターとして博士号取得にチャレンジしたい方は、選択肢の1つとして、神戸大学大学院理学研究科に相談してみてください。

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