神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2019.09.04

化学専攻の津田明彦准教授らの研究グループの研究成果が「化学工業日報」に掲載されました。

 化学産業において重要な化合物である、クロロギ酸エステル(医薬品中間体)やカーボネート(DVD, CD, 車のヘッドライト, 眼鏡レンズ, スマホのカメラレンズなどに利用)の多くは、毒性が高く危険なホスゲン(COCl2)ガスを用いて製造されています。ところが、神戸大学大学院理学研究科の津田明彦准教授(内蒙古医科大薬学院 客員教授を兼務)らの研究チームは、汎用有機溶媒であるクロロホルム(CHCl3)とアルコールの混合溶液に紫外光を照射するだけで、in situでそれらを合成できることを発見しました。
 この反応(発明)を用いると、光で安全、安価、簡単に、それらのオン・サイト、オン・デマンド合成が可能になります。小規模から大規模まで、幅広いラインナップでの合成に利用することができます。このような化学反応はこれまでに全く例がなく、同グループオリジナルの化学・技術として、世界の化学工業に新たなイノベーションを生み出すことが期待されています。
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