神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2023.08.04

Update: 津田明彦准教授とAGC㈱の産学連携グループが、共同開発のフッ素化合物を使って、新しいポリウレタン合成法の開発に成功!

クッション、繊維、断熱材、塗料などに使用されるポリウレタンのほとんどは毒性の高いイソシアネート化合物を原料として生産されています。 化学専攻の津田明彦准教授の研究グループは、AGC㈱と協力して、共同開発したフッ素化カーボネートを原料として、イソシアネートを使わない新しいポリウレタン合成法の開発に成功しました。 この新たな方法は、市販品およびオリジナル品、さらにはプレポリマーなど、幅広いラインナップのポリウレタン合成に用いることができます。 着色がほとんどなく、酸などの不純物を含まず、規則正しいポリマー構造を持ち、分子量制御が可能であるなど、高品質なポリウレタンを合成できます。

本研究成果は2020年5月に特許出願し、2021年5月の国際出願、2021年11月の特許公開を経て、2023年7月6日に、関連する学術論文が日本化学会の Bull. Chem. Soc. Jpn.にweb掲載されました。 また、同論文がBCSJ賞(その号における最も優秀な論文、表紙でハイライト)を受賞しました。

Web掲載の後、下記のメディアで本成果が報じられました(8/21 時点)

  1. 神戸大学からプレスリリース (国内7/21)
  2. TECH+ [マイナビニュース] (7/24)
  3. 化学工業日報 (7/26)
  4. 日刊工業新聞 (8/15)
  5. ニュースイッチ (8/16) → Yahooニュースなどに転載
  6. 日本化学会X(旧Twitter) (8/17)

研究成果の詳細は下記から御覧いただけます。

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