神戸大学 大学院理学研究科・理学部

News Release

2023.10.20

生物学専攻の佐倉緑准教授らの研究グループが、ハリガネムシの宿主操作の分子メカニズムに関する研究成果をCurrent Biology誌に発表しました。

 自然界では、寄生生物が自らの利益のために宿主操作を行う例が数多く確認されています。生物学専攻の佐倉緑准教授と 理化学研究所の三品達平研究員、京都大学の佐藤拓哉准教授らの研究グループは、寄生虫ハリガネムシと、 寄生により入水行動をさせられる宿主カマキリの遺伝子発現解析を行い、ハリガネムシが、宿主であるカマキリから 大規模な遺伝子水平伝播を受けることで、宿主操作を成し遂げている可能性を明らかにしました。 本研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。

 本研究は、10月20日(日本時間)に科学雑誌「Current Biology」にオンライン掲載されました。
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